ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー
文学部3つのポリシー
文学部の教育研究上の目的
本学の建学の精神である「キリスト教ヒューマニズム」に基づき、教育目標である「まことの知・まことの愛」を具現するために、人格的な触れ合いを通して、豊かな教養と専門領域の学芸を教授し、思考力、判断力、表現力、行動力を身に付けさせる。人間の尊厳や文化の多様性を深く理解し、広い人間愛の立場から自律的に社会貢献し、国際的に活躍できる女性の養成を目的とする。
文学部・学科 ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
【文学部ディプロマ・ポリシー】
清泉女子大学文学部は、本学に所定の年限在籍し所定の単位を修得し、次のような知識、技能、態度、資質を備えた学生に対して卒業を認め、学士の学位を授与する。(1) キリスト教ヒューマニズムに基づく建学の精神を理解している。
(2) 教養と専門領域の学芸を修得し、それを活かして社会に貢献することができる。
(3) 事象に向き合い、資料やデータに基づいて論理的に考え、その考えを説明できる。
(4) 日本語や英語など、複数の言語圏のコミュニケーション能力を身につけている。
(5) 文化の多様性を理解し、個々の文化の個性を尊重することができる。
(6) 自分に求められる知識と技能を学び続けることができる。
●日本語日本文学科ディプロマ・ポリシー
(1) 日本語学・日本古典文学・日本近代文学の専門的知識を修得している。(2) 日本語学・日本古典文学・日本近代文学の知見に基づく調査能力と論理的思考力と表現力を修得している。
●英語英文学科ディプロマ・ポリシー
(1) 英語運用能力に裏打ちされたコミュニケーション力を修得している。(2) 英語圏を中心とした多様な文化への理解があり、異なった考え方を持つ他者への想像力や洞察力を身につけている。
(3) 視野を広げ、教養を深めることによって、課題を論理的に考察することができる。
(4) 国際社会の一員として、自己と社会に真摯に対峙する姿勢を有している。
●スペイン語スペイン文学科ディプロマ・ポリシー
(1) スペイン語の基本技能(読む、書く、話す、聞く)を修得している。(2) スペイン語圏文化の多様性を理解することができる。
(3) スペイン語圏の言語・文学・地域文化のいずれかについて専門的知識を持ち、自らの問題として発信することができる。
●文化史学科ディプロマ・ポリシー
(1) 歴史・美術史・思想史・宗教史の四つの専門分野ならびに関連分野を学修し、いずれかの分野の専門的能力を身につけている。(2) 先入観や偏見にとらわれることなく、広い視野から専門分野にかかわる諸問題に取り組み、批判的・自律的に考えることができる。
(3) 異文化や他者を理解し、よりよい世界の構築に寄与しようという意識をもって思索を重ねることができる。
●地球市民学科ディプロマ・ポリシー
(1) グローバル社会が抱える課題を、自分自身が取り組むべき、身近な問題として理解できる。(2) 「自分自身が取り組むべきだと信じる問題」を解決するために、他者と協働しながら行動することができる。
(3) 「自分自身が取り組むべきだと信じる問題」に対して、具体的な解決策を提示し実践することができる。
(4) 「創造的な問題解決」を具体的に実践する過程で、必要な情報を効果的に発信することができる。
(5) 一連のプロセスを行う上で必要な日本語および英語の運用能力を備えている。
【参考】2020(令和2)年度以前のディプロマ・ポリシー(150.8 KB)
文学部・学科 カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
【文学部カリキュラム・ポリシー】
本学のディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の方針に基づいてカリキュラムを編成する。(1) 本学文学部のカリキュラムは、学生が学科の枠を越えて履修する「共通科目」と各学科の「専門科目」によって構成される。
(2) 「共通科目」として、「建学の精神」科目、初年次教育科目、外国語科目、情報科学科目、「心身の健康」科目、教養科目、キャリア教育科目、資格課程科目の8つの科目群を設置する。
(3) 「専門科目」として、日本語日本文学科専門科目、英語英文学科専門科目、スペイン語スペイン文学科専門科目、文化史学科専門科目、地球市民学科専門科目の5つの科目群を設置する。
(4) 所属学科以外の専門分野を学ぶことができるように、他学科に専門科目を開放する。また、副専攻制度、資格課程を設置する。
(5) 学外での体験・実践を、能動的・主体的に学ぶ機会ととらえ、カリキュラムに関連させる。
(6) 学生の能動的な学修を促進するように、授業方法やクラス編成法に配慮する。
(7) 学生が段階的に計画性を持って学修できるように、履修順序、内容レベル、時間割編成に配慮する。
(8) 学生の学修が適切に進むように、各科目の到達目標に照らして、学生の知識、技能、能力等を評価し、その評価結果をカリキュラムの編成に活用する。
●日本語日本文学科カリキュラム・ポリシー
日本語日本文学科のディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の指針に基づいてカリキュラムを編成する。(1) 4年間の学修の集大成として、4年次に「卒業論文」を必修科目として設置する。
(2) 「卒業論文」に至る核となる科目として、1年次に「入門演習」、2年次に「基礎演習」、3年次に「演習」、4年次に「研究法演習」を設置する。
(3) 漢文・文語文法・口語文法に関する基礎的な科目を1年次に設置する。
(4) くずし字解読の科目を、初級を1年次に必修科目として設置し、中級と上級を選択科目として2年次以上に設置する。
(5) 日本語学・日本古典文学・日本近代文学の概論を必修科目として2年次に設置する。
(6) 『源氏物語』に関する科目を必修科目として2年次に設置する。
(7) 日本語・日本文学に関するデータ・サイエンス科目を必修科目として2年次に設置する。
(8) 1・2年次が履修する選択科目と2・3・4年次が履修する選択科目を設置する。
(9) 日本語・日本文学に関する学外での学修や検定試験受検を選択科目として設置する。
(10) カリキュラムに関連した古典芸能の観劇会や学外の研究者を招いた講演会・シンポジウム等を開催する。
●英語英文学科カリキュラム・ポリシー
英語英文学科のディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の指針に基づいてカリキュラムを編成する。(1) 英語基本技能修得のための必修科目を1,2年次に置き、社会において必要とされる英語コミュニケーション力が修得できるようにする。この際、少人数制のレベル別クラス編成を行い、各人の能力に適した英語学修を可能にする。
(2) 英米文学、英語学、英語教育学、児童文学、演劇、翻訳、異文化間コミュニケーションなどの幅広い分野の選択科目を配置し、学生が関心ある分野を柔軟に選び、学ぶことができるようにする。これにより異なったバックグラウンドを持つ他者への理解を深める。
(3) 演習科目における能動的学修により、自ら考え、他者と協働し、自分の考えを発信できる能力を伸ばす。学修のキャップストーンとして卒業論文を課し、その集大成とする。
(4) 留学、語学研修、国際交流などを通して、国際人としての自覚と責任をうながす機会を設ける。
●スペイン語スペイン文学科カリキュラム・ポリシー
スペイン語スペイン文学科のディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の指針に基づいてカリキュラムを編成する。(1) スペイン語の基礎的・実践的技能の修得を目指す科目、専門的知識・技能の修得を主とする科目、学生の主体的な調査・考察・発表と学生同士の対話・討論を主とする科目から成り、学生はそれら三種の科目をいずれも修得する。
(2) 基礎的な専門の素養や必要な研究方法などを修得するための必修科目と、学生自身の興味・関心に応じて選択履修できる科目から成り、学生はそれらを合わせて所定の単位を修得する。
(3) 1、2年次においては、スペイン語の基本的な文法事項を修得し、「読む、書く、話す、聞く」という四技能の基礎的運用能力を身につける。また、スペイン語圏の言語・文学・地域文化を学ぶ上で必要となる基礎知譏を修得する。
(4) 3、4年次においては、より高度で実践的なスペイン語能力を磨きながら、原則として学科専任教員が担当するゼミナールに所属し、スペイン語圏の言語・文学・地域文化の三分野のいずれかにおける専門的知識および研究方法を学ぶ。
(5) 入学時に既にスペイン語の運用能力のある学生には、スペイン語力を更に高める特別コースを設定する。本コース履修者はスペイン語圏への早期の留学、スペイン語圏にかかわるインターンシップ、プロジェクトの計画と実行に取り組む。
(6) 卒業研究では、専門分野における学習内容を、教員による個別指導のもとに、特定の主題について学術的に掘り下げる。
(7) 学内での授業以外に、一年ないし半年の長期留学、世界遺産等の見学を含む学科主催のスペイン研修旅行、スペイン語検定試験(西検・DELE)の受検、スペイン語会話特別クラスの受講など、授業外の学修をカリキュラムに取り込む。
(8) 上記以外にも、スペイン語弁論大会、スペイン語劇、その他学科主催イベントなどの自主的活動を通じて、学生が多様な体験を積むことも学修の一部と位置づける。
●文化史学科カリキュラム・ポリシー
文化史学科のディプロマ・ポリシーを達成するために、以下の指針に基づいてカリキュラムを編成する。(1) 専門的能力の育成のために、演習科目を科目編成の柱とし、それを補完するものとして講義科目を置く。演習科目では調査・読解・思索・発表・質疑応答・レポート作成等を通じた主体的な学修を促す。また講義科目では、プロジェクターなどのメディア機器を通じた視覚 教材を活用しつつ、知識や思考法の体系的な修得に力点を置く。
(2) 批判的・自律的な思考、広い視野からの考察、独自の洞察力を育成するために、歴史・美術史・思想史・宗教史の四つの専門分野に関わり、かつヨーロッパ・アジア・日本の諸地域にわたる科目を設ける。
(3) 1年次の必修科目として「文化史学序説」と「文化史学基礎演習」、1・2年次の選択必修科目として各種の「歴史概説」を設け、本学科で学びうる各学問分野について、それぞれの特徴や研究方法を理解し、基礎的知識を修得する。
(4) 2年次の選択必修科目として各種の「入門演習」、「概論」を設ける。各学問分野で必要な文献や史料読解能力を習得するとともに、各学問分野の概要を理解し、専門的学修への導入とする。
(5) 3年次の選択必修科目として各種の「演習」を、2年次から4年次の選択必修科目として各種の「講義」を設ける。各自が選択した専門分野を中心に、関連分野・領域を視野にいれつつ専門の学びを深める。
(6) 4年次の必修科目として、「卒業論文」と「研究法演習」を設け、4年間の専門的学修の総仕上げとしての機能を担わせる。「研究法演習」で卒業論文のテーマの設定から執筆まで具体的な指導をおこない、「卒業論文」を4年間の専門的学修成果の集大成とする。
(7) 異文化や他者への理解力を育成するために、ヨーロッパや日本を含むアジアの現地でその歴史・文化・風土・生活を実体験し、異文化や他者についての理解と思索を深めることができる科目として、「文化史学特別演習」を設ける。
(8) 博物館・美術館の見学や寺社・教会その他の歴史遺産の探訪などの学外での実地学修を重視し、主体的に行動し、自律的に考える姿勢を促す。
●地球市民学科カリキュラム・ポリシー
地球市民学科では、建学の精神に基づいた人材の育成およびディプロマ・ポリシーの達成のため、以下の方針に基づきカリキュラムを編成する。(1) 初年次教育として、4年間のアカデミック・プランニングの策定、アカデミック・スキルの習得、課題解決型の学修方法の習得、対人関係・対社会関係能力の育成(Social Emotional Learning)を行うため、新入生合宿、少人数クラスでのチュートリアルおよびワークショップを実施する。
(2) 幅広く深い教養を備え、建学の精神に支えられた豊かな人間性を滋養するため、全学共通科目の中に必修科目を置くと共に、複数領域にわたる選択科目を設置する。
(3) プレゼンテーション能力、他者と協働して作業をする能力、データに基づく意思決定を行う能力、情報リテラシー、プロジェクトを立案・実施するための能力を身につけるために、それぞれ必修科目を設置する。
(4) 必修言語として、英語を設定する。
(5) 2年次の前期までの3学期間、英語の4技能(読む、書く、聞く、話す)の向上に焦点をあてた授業を必修科目として設置する。また、授業時間外における自主的な学修を補完する目的で、E-learning を組み込んだ形での授業展開を行う。
(6)専門教育の幅を深め、卒業研究プロジェクトに取り組む上で必要となる英語の4技能の習得のため、2年次の夏季休暇中に、極めて少人数での集中授業を、必修科目として設置する。
(7) 自身が取り組む卒業研究プロジェクトを遂行する上で非英語の外国語の習得が必要となる学生に向け、非英語(アラビア語、ポルトガル語、タイ語、ベトナム語、中国語、クメール語など)を、極めて少人数での集中授業として、夏季休暇中に選択科目として設置する。また、提携校である東京外国語大学に設置された講義で取得した単位を卒業単位として認める仕組みを備える。
(8)専門教育は、「コンセプト・スキル系科目」「グローバル社会系科目」「プロジェクト系科目」の3つの科目群から構成される。その上で、4年間の学びの集大成として、全学生が卒業研究プロジェクトに取り組むことを必修とする。
(9) 「コンセプト・スキル系科目」としては、思考の枠組みであり思考のツールである「グローバル・シティズンのための101のコンセプト」を習得するため、1年次に通年の必修科目を設置する。また、「データサイエンス」を習得するため、2年次に、通年の必修科目を設置し、より高度な「プレゼンテーション技法」を習得するため、3年次の後期に必修科目を設置する。その他、卒業研究プロジェクトの遂行に有用と思われる各種スキルについて、選択科目で設置する。
(10) 「グローバル社会系科目」としては、政治、社会、企業、文化、開発、環境、人的資源、平和、対話、法、正義、技術の各分野についての基礎的な理解を行うための英語科目を設置する。また、各分野のより高度で実践的な理解については、各分野につき1週間で2コマの科目(4単位科目)を設置する。その他、グローバル・スタディーズに関する科目、地域研究に関する科目を、選択科目として設置する。
(11) 「プロジェクト系科目」については、自身が4年間かけて取り組むべき課題を明確にした上で、プロジェクト遂行に関わる基礎的な能力を身につけるため、1年次に「個人プロジェクト」を、他者と協働してプロジェクトを遂行する能力を身につけるため、2年次に「グループプロジェクト」をそれぞれ必修科目として設置する。また、海外で行う調査プロジェクトとして、「フィールドワーク」を設置し、夏季休暇期間における調査を、その立案から実施まで海外のカウンターパートと協働して行う。3・4年次の2年間をかけ、必修科目として設置される「地球市民学研究法(ゼミ)」および「シニアチュートリアル」を履修し、担当教員およびSEO(Student Experience Officer)の指導やアドバイスを受けながら、卒業研究プロジェクトを行う。
(12) 4年間の学びの集大成として、各自が取り組んだ卒業研究プロジェクトの成果を示す目的で、4年次に「卒業論文」および「卒業プレゼンテーション」を必修科目として設置する。
(13) 3年次より取り組む卒業研究プロジェクトと、卒業後のキャリアとの連関を強固なものにするため、SEO(Student Experience Officer)のアドバイスを受けながら行うインターンシップ科目を設置する。
【参考】2020(令和2)年度以前のカリキュラム・ポリシー(254.7 KB)
文学部・学科 アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
【文学部アドミッション・ポリシー】
清泉女子大学は、「建学の精神」であるキリスト教ヒューマニズムに基づいて「教育目標」を定め、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに定める人材を育成するため、次のとおり「学力の3要素に示す能力、資質等を備えている学生を求める。
- 知識・技能
- 思考力・判断力・表現力
- 主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度
【各学科が求める入学者像】
●日本語日本文学科アドミッション・ポリシー
日本語日本文学科では、以下のような興味・関心、能力、資質等を備えている学生を求める。(1)日本語学・日本古典文学・日本近代文学の三分野に興味を有している。
(2)文学の背景となる歴史や文化について、日本に限らず、広く興味を有している。
(3)主体的な調査能力や論理的思考力、豊かな表現力を習得することに意欲的である。
(4)古典(古文・漢文)の基礎的学力を身につけている。
●英語英文学科アドミッション・ポリシー
英語英文学科では、以下のような興味・関心、能力、資質等を備えている学生を求める。(1)英語圏を中心とした多様な異文化への関心があり、異なったバックグラウンドを持つ他者に対する理解を深めようとしている。
(2)自ら考え、それを発信しようとする積極性を持っており、他者との協働を通じて直面する課題に論理的に取り組もうとしている。
(3)国際社会の諸問題に関心を持ち、その一員として貢献しようとする姿勢を有している。
(4) CEFR B1レベル程度の英語力を身につけており、さらなる英語コミュニケーション力を育てようという意欲を有している。
●スペイン語スペイン文学科アドミッション・ポリシー
スペイン語スペイン文学科では、以下のような興味・関心、能力、資質等を備えている学生を求める。(1)未知のものや異文化に対する開かれた心を有している。
(2)外国語でのコミュニケーションに前向きな姿勢を有している。
(3)言語の修得に時間をかけて努力することをいとわない。
(4)スペイン語圏やその他の地域の歴史、地理、現代情勢について幅広い関心を有している。
(5)文学作品を含めた多くの書物に日頃から親しんでいる。
●文化史学科アドミッション・ポリシー
文化史学科では、以下のような興味・関心、能力、資質等を備えている学生を求める。(1)さまざまな地域の歴史に興味を持ち、特に美術・思想・宗教等の文化にも関心を寄せている。
(2)読書、史跡の見学、博物館・美術館の観覧等を通じて、歴史上の文化所産への関心を深めようとしている。
(3)諸地域の歴史・文化への理解を通じ、先入観や偏見にとらわれず、現代の日本や世界を広い視野で捉えようとしている。
(4)高等学校等においては、特に地歴科の科目ですぐれた成績をおさめている。
●地球市民学科アドミッション・ポリシー
地球市民学科では、以下のような興味・関心、能力、資質等を備えている学生を求める。(1)グローバル社会の動向や課題への強い関心を有している。
(2)自分の考えを持ちながらも、多様なものの見方を理解し、多文化を受け入れ、異なる環境に順応することへの意欲を有している。
(3)各種の活動に積極的に参加し、責任ある行動をとることができ、課題の解決のための意思と想像力を有している。
(4)読書、体験、聞き取りなどを通して、様々な情報を収集し、それらについて考えた上で、自分の意見として表現できる力を有している。
(5)グローバル・シティズンに求められる、日本語や英語、その他の外国語の運用能力を絶えず向上させようとする意欲を有しており、英語については、CEFR B1レベル程度の言語運用能力を有している。
【入学者選抜区分ごとに求める能力】
本学の入学者選抜は、「学校推薦型選抜」「総合型選抜」「一般選抜」の3区分に分けられ、それぞれの入学試験において、この「学力の3要素」に示す能力、資質等を多面的・総合的に評価する。以下は各入学者選抜の目的や、受験生の能力、資質等の評価方法を示したものであり、各評価方法の比重については、後掲の別表において比重が大きい順に◎、○、△で示している。
1.学校推薦型選抜
本学を第一志望としていることが前提の入試であり、本学の教育目標・内容を十分理解し、高等学校で履修する教科に真摯に取り組んでいる者を受け入れることを目的とする。
出願に当たっては、一定の学習成績の状況(評定平均値)を満たしていることと、学科によって英語外部検定試験において一定の英語力を有していること等を条件としている。「知識・技能」については出願資格として課す学習成績の状況(評定平均値)を主に①の調査書と②によって判断することとし、「思考力・判断力・表現力」「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」については、①の志望理由書、学校長の推薦書、読書レポート等と②の方法により評価する。
① 調査書、志望理由書、学校長の推薦書、読書レポート等による書類審査
② 口頭試問(基礎的学力を測る質問を含む)
2.総合型選抜
本学の教育目標・内容、各学科のAP(アドミッション・ポリシー)・CP(カリキュラム・ポリシー)・DP(ディプロマ・ポリシー)を通じて各学科の学びを十分理解し、様々な場で意欲的に活躍することが期待できる多様な能力を持った学生を、多面的・総合的に評価し、受け入れることを目的とする。
出願に際しては、学科により、学習成績の状況(評定平均値)や英語外部検定試験において一定の英語力を有していること等を条件としている。
本選抜では、「知識・技能」を①、②、③、④、「思考力・判断力・表現力」を①、②、③、④、「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」を①、②の方法により評価する。
① 調査書、志望理由書等による書類審査
② 口頭試問(基礎的学力を測る質問を含む)
③ 小論文、ゼミレポート等(一部の選考方式のみ)
④ 学力試験(一部の選考方式のみ)
3.一般選抜
一般入試においては、英語、国語、地理歴史といった文系科目を中心に、共通テスト利用入試では、それらの科目だけでなく、数学、理科などの理系科目についても幅広く学んできた者の中から、学業に優れ、高い勉学意欲を持つ者を選抜することを目的とする。さらに、共通テスト併用型では、大学入学共通テストの1科目および本学が課す「小論文」により、基礎学力に加え、思考力・判断力・表現力を持つ者を選抜することを目的とする。
本選抜では、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」を②、③、「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」を①・④の方法により評価する。
① 調査書
② 学力試験
③ 小論文(共通テスト併用型のみ)
④ 主体性評価シート(共通テスト利用入試のみ)
1.学校推薦型選抜
本学を第一志望としていることが前提の入試であり、本学の教育目標・内容を十分理解し、高等学校で履修する教科に真摯に取り組んでいる者を受け入れることを目的とする。
出願に当たっては、一定の学習成績の状況(評定平均値)を満たしていることと、学科によって英語外部検定試験において一定の英語力を有していること等を条件としている。「知識・技能」については出願資格として課す学習成績の状況(評定平均値)を主に①の調査書と②によって判断することとし、「思考力・判断力・表現力」「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」については、①の志望理由書、学校長の推薦書、読書レポート等と②の方法により評価する。
① 調査書、志望理由書、学校長の推薦書、読書レポート等による書類審査
② 口頭試問(基礎的学力を測る質問を含む)
2.総合型選抜
本学の教育目標・内容、各学科のAP(アドミッション・ポリシー)・CP(カリキュラム・ポリシー)・DP(ディプロマ・ポリシー)を通じて各学科の学びを十分理解し、様々な場で意欲的に活躍することが期待できる多様な能力を持った学生を、多面的・総合的に評価し、受け入れることを目的とする。
出願に際しては、学科により、学習成績の状況(評定平均値)や英語外部検定試験において一定の英語力を有していること等を条件としている。
本選抜では、「知識・技能」を①、②、③、④、「思考力・判断力・表現力」を①、②、③、④、「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」を①、②の方法により評価する。
① 調査書、志望理由書等による書類審査
② 口頭試問(基礎的学力を測る質問を含む)
③ 小論文、ゼミレポート等(一部の選考方式のみ)
④ 学力試験(一部の選考方式のみ)
3.一般選抜
一般入試においては、英語、国語、地理歴史といった文系科目を中心に、共通テスト利用入試では、それらの科目だけでなく、数学、理科などの理系科目についても幅広く学んできた者の中から、学業に優れ、高い勉学意欲を持つ者を選抜することを目的とする。さらに、共通テスト併用型では、大学入学共通テストの1科目および本学が課す「小論文」により、基礎学力に加え、思考力・判断力・表現力を持つ者を選抜することを目的とする。
本選抜では、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」を②、③、「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」を①・④の方法により評価する。
① 調査書
② 学力試験
③ 小論文(共通テスト併用型のみ)
④ 主体性評価シート(共通テスト利用入試のみ)
人文科学研究科3つのポリシー
人文科学研究科の教育研究上の目的
本学大学院は、建学の精神であるキリスト教ヒューマニズムに基づいた「まことの知・まことの愛」という教育理念をかかげ、総合的で精深な学識を教授するとともに、教員と学生が研究や討論の場を通して学術研究の成果を挙げ、真に国際社会に活躍し得る人材を育成し、文化の進展に寄与することを目的とする。
その目的のため本大学院では、キリスト教の精神を尊重し、広い視野に立って世界を考える深い専門知識と研究能力を備えた、学問への真摯な情熱を有する学生を求める。
その目的のため本大学院では、キリスト教の精神を尊重し、広い視野に立って世界を考える深い専門知識と研究能力を備えた、学問への真摯な情熱を有する学生を求める。
人文科学研究科・専攻 ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)
清泉女子大学大学院は、キリスト教ヒューマニズムの精神に基づき、総合的かつ精深・高度な学識を授けるとともに、教員と学生が研究や討論の場を通じて学術研究の成果を挙げ、専門的知識と研究能力を備えた国際社会に活躍し得る人材を育成し、文化の進展に寄与することを目的とし、男女を問わず、次のような能力を有する人材を養成する。
(1)修士課程
修士課程に言語文化専攻、思想文化専攻、地球市民学専攻の3専攻を置く。
修了要件について
修士課程には2年以上在学し、所定の方法により32単位以上を修得し、かつ研究指導を受けて修士論文を提出し、その審査および最終試験に合格した場合は、修士の学位が授けられる。(在学期間に関しては、優れた業績を挙げたと認められた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。)
その際、具体的に次の諸能力が修了要件として求められる。
1 広い視野に立った精深な学識と専攻分野における優れた研究能力
2 高度な専門性を要する職業等に必要な高等能力
3 文学・言語研究における、体系的・総合的・横断的学識や、幅広い視野および高い専門能力(言語文化専攻)
4 哲学、宗教学、美術史学および文化史学における、人間の思考活動を基盤に形成された思想文化に関する研
究・教育能力や、他分野をも兼修することによる、諸文化を広い視野から深く考察できる学際的能力(思想文化専攻)
5 地球社会論と多文化理解とをフィールドワークで結びつけつつ、地球的に考え、各地で活動する人々のための、学際的かつ実際的な研究・教育能力や、地球市民的な視野と知識で高度な職業に関わり、例えばNPOやNGOなどを舞台として、広く社会で活動するための実践的能力(地球市民学専攻)
(2)博士課程
博士課程は、専攻分野について研究者として自立して研究活動を行い、またはその他の高度に専門的な業務に従事するに必要とする高度な研究能力およびその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。そのため、博士課程に人文学専攻を置く。
修了要件、博士論文提出のための条件および論文評価等について
博士課程には3年以上在学し、所定の授業科目について14単位以上を修得し、指導教員のもとに研究指導を受けた上、博士の学位論文の審査および試験に合格した場合は博士号が授けられる。(在学期間に関しては、優れた業績を挙げたと認められた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。)そのため、博士課程においては修士課程における諸能力に加え、次のような能力を有する人材を養成する。
1 言語文化と思想文化の有機的統合による新しい視点からの学術的かつ総合的な研究・教育能力や、高度な専門知識および研究能力
2 高度専門職業に必要な専門知識や研究手法
3 優れた専門性を有し、学校教育や社会教育の場において、積極的に活躍できるような指導的能力
なお、博士課程を経ない者であっても、本学大学院の行う博士論文の審査に合格し、かつ、本学大学院博士課程を修了した者と同等以上の学力を有することが試問により確認された場合は本学大学院の博士号が授与される。
(1)修士課程
修士課程に言語文化専攻、思想文化専攻、地球市民学専攻の3専攻を置く。
修了要件について
修士課程には2年以上在学し、所定の方法により32単位以上を修得し、かつ研究指導を受けて修士論文を提出し、その審査および最終試験に合格した場合は、修士の学位が授けられる。(在学期間に関しては、優れた業績を挙げたと認められた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。)
その際、具体的に次の諸能力が修了要件として求められる。
1 広い視野に立った精深な学識と専攻分野における優れた研究能力
2 高度な専門性を要する職業等に必要な高等能力
3 文学・言語研究における、体系的・総合的・横断的学識や、幅広い視野および高い専門能力(言語文化専攻)
4 哲学、宗教学、美術史学および文化史学における、人間の思考活動を基盤に形成された思想文化に関する研
究・教育能力や、他分野をも兼修することによる、諸文化を広い視野から深く考察できる学際的能力(思想文化専攻)
5 地球社会論と多文化理解とをフィールドワークで結びつけつつ、地球的に考え、各地で活動する人々のための、学際的かつ実際的な研究・教育能力や、地球市民的な視野と知識で高度な職業に関わり、例えばNPOやNGOなどを舞台として、広く社会で活動するための実践的能力(地球市民学専攻)
(2)博士課程
博士課程は、専攻分野について研究者として自立して研究活動を行い、またはその他の高度に専門的な業務に従事するに必要とする高度な研究能力およびその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。そのため、博士課程に人文学専攻を置く。
修了要件、博士論文提出のための条件および論文評価等について
博士課程には3年以上在学し、所定の授業科目について14単位以上を修得し、指導教員のもとに研究指導を受けた上、博士の学位論文の審査および試験に合格した場合は博士号が授けられる。(在学期間に関しては、優れた業績を挙げたと認められた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。)そのため、博士課程においては修士課程における諸能力に加え、次のような能力を有する人材を養成する。
1 言語文化と思想文化の有機的統合による新しい視点からの学術的かつ総合的な研究・教育能力や、高度な専門知識および研究能力
2 高度専門職業に必要な専門知識や研究手法
3 優れた専門性を有し、学校教育や社会教育の場において、積極的に活躍できるような指導的能力
なお、博士課程を経ない者であっても、本学大学院の行う博士論文の審査に合格し、かつ、本学大学院博士課程を修了した者と同等以上の学力を有することが試問により確認された場合は本学大学院の博士号が授与される。
人文科学研究科・専攻 カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
清泉女子大学大学院は、キリスト教ヒューマニズムの建学の精神に基づき、本学大学院の学位授与方針に適った人材を育成するために、次のような教育課程編成・実施方針を構築する。
(1)修士課程
修了要件、指導教員、中間報告、修士論文の評価基準等について
1 大学院学位授与方針に定められた通り、学生は修士課程に所定の年限在学し、所定の方法により修了必要単位を修得し、かつ研究指導を受けて修士論文を提出し、その審査および最終試験までに次のような教育課程編成・実践方針に従って指導を受けることになっている。(在学期間に関しては、優れた業績を挙げたと認められた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。)
2 学生は履修する授業科目の選択および修士論文の作成に当たり、研究指導担当教員の指導を受ける。
3 学生は研究を開始するに当たり、本学大学院担当の専任教員に、研究テーマおよび研究概要を届け出る。
4 学生は各年次に「年次研究計画書」を提出する。担当教員は学生の「年次研究計画書」に基づき、学生の年次計画が滞りなく遂行されるよう、適切な指導を行う。
5 修了年度に修士論文を提出する学生は中間報告を行う。
6 修士論文の審査に当たっては、主査を含めた複数の大学院担当専任教員による口述試験が行われ、先行研究についての充分な知識と理解を前提に、主に論理性・論証性(実証性)・独創性などとともに、分析力・構成力・批判力などが厳正に審査される。
カリキュラムについて
全専攻においては各専攻ごとに、1年次2年次の各年次に「総合演習」科目を必修科目として設置し、研究倫理を含めた論文指導や、基礎的な研究の知見等の指導を行う。さらに指導教員の担当する科目において、より高度な研究能力の育成が滞りなく遂行できるよう適正な指導を行う。また各専攻ごとに設置された以下の科目において、各分野の高度で幅広い学識が体系的かつ効果的に学修できるよう、充分な数の科目を設置し、全体として、コースワークとリサーチワークを適正なバランスで編成する。
また、学生の研究や学修に必要な場合、他大学院との単位互換制度や委託聴講制度の活用、海外の大学院への留学制度の活用等により、一定の範囲内での単位換算が認定されるようなカリキュラムを編成する。
●言語文化専攻
「言語文化」を「言語によって表される文化」として捉え、「文学の研究」と「言語の研究」を中心に据えた上で、研究領域として日本語、英語、スペイン語を基軸とする3つの言語文化圏を設定し、研究分野として文学、言語、第二言語教育(英語圏のみ)を置き、これらの分野において総合的・体系的・横断的に学識を深め、論理的思考力を養い、広い視野と高い専門性が身につくよう、「言語文化研究基礎科目」「文学に関する科目」「言語学に関する科目」「言語文化伝達に関する科目」およびその他の「関連科目」を選択科目として設置する。
●思想文化専攻
人間の思想活動を基盤に形成された思想文化に関する研究と教育を行うため、その核となる学問領域を、哲学・思想史学、宗教学・宗教史学、美術史学(日本・東洋・西洋)および文化史学(日本・東洋・西洋)の4分野に区分し、これらの分野において専門的研究に取り組むとともに、他分野との交流を通して、幅広い知識と視野を獲得し、専門領域の研究がいっそう深く追求できるよう、「キリスト教思想」「宗教史学」「西洋哲学」「日本文化史学」「東洋文化史学」「西洋文化史学」「美術史学(西洋美術史学、日本美術史学、東洋美術史学)」科目を選択科目として設置する。
●地球市民学専攻
地球的視野から考え、それぞれの持ち場で活動する人々のための、学際的な学問の研究と教育を行うため、地球社会の諸問題について、多様な文化の相互理解のためのコミュニケーションの理論と技術を探求し、さらに両分野を架橋するために、「地球社会関係科目」「多文化理解関係科目」「フィールドワーク」科目を選択科目として設置する。
(2)博士課程
修了要件、指導教員、博士論文提出のための条件および論文評価等について
1 大学院学位授与方針に定められた通り、学生は博士課程に所定の年限在籍し、所定の方法により修了に必要な単位を修得し、指導教員のもとに研究指導を受けた上、博士の学位論文の審査および試験に合格した場合には博士号が授けられる。(在学期間に関しては、優れた業績を挙げたと認められた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。)
2 学生は履修する授業科目の選択および博士論文の作成に当たり、指導教員の指導を受ける。
3 学生は研究を開始するに当たり、本学大学院博士課程担当の専任教員に、研究テーマと研究概要を届け出る。
4 博士1年次には「年次計画書」「長期研究計画書」および「研究報告書」を、2年次には「年次計画書」を、3年次には「博士論文の概要」を提出する。担当教員は学生の「年次計画書」「長期研究計画書」「研究報告書」「博士論文の概要」等に基づき、これらが滞りなく遂行されるよう、適切な指導を行う。
5 博士論文を提出するためには、論文2編(権威ある雑誌掲載の場合あるいは学問的に高い評価が与えられている論文の場合は1編でも可)が既発表であること、修了必要単位数14単位が修得済みであることが条件となる。
6 博士論文の審査に当たっては、本学大学院学則に定められた規程に基づいて構成された審査委員会(外部審査員も含めた4~5名による構成)により、主として独創性・論理性・論証性(実証性)などが、学界の水準に照らして判定されるとともに、分析力・構成力・批判力などにおいて自立した研究者としての能力を有しているかという点などが厳正に審査される。
7 博士論文を提出する者には最終試験として専攻分野と外国語の試験が課せられる。外国語は2か国語が課せられる。(研究科委員会の審議を経て学長が認めた場合、1か国語にすることができる。)
8 学生の研究または学修に必要な場合、他大学院との単位互換制度や委託聴講制度の活用、海外の大学院への留学制度の活用等により、一定の範囲内での単位換算が認定されるようなカリキュラムを編成する。
カリキュラムについて
●人文学専攻
専門科目として、その軸となる文学、言語学、キリスト教思想、文化史学につき、「文学(日本文学、英語圏文学、スペイン語圏文学)」「言語学(日本語学、スペイン語学、言語学、応用言語学)」科目、「キリスト教思想」「文化史学」科目および関連科目として「近現代社会理論」「比較文学・比較文化」「宗教文学」「キリスト教言語思想」「聖書学」「教育制度」「情報処理」「言語理論」「文学理論」「対象言語学」科目を設置し、言語文化と思想文化の有機的統合により、新しい視点からの学際的かつ総合的研究と教育が十全に行えるよう、全体としてコースワークとリサーチワークを適正なバランスで編成する。
(1)修士課程
修了要件、指導教員、中間報告、修士論文の評価基準等について
1 大学院学位授与方針に定められた通り、学生は修士課程に所定の年限在学し、所定の方法により修了必要単位を修得し、かつ研究指導を受けて修士論文を提出し、その審査および最終試験までに次のような教育課程編成・実践方針に従って指導を受けることになっている。(在学期間に関しては、優れた業績を挙げたと認められた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。)
2 学生は履修する授業科目の選択および修士論文の作成に当たり、研究指導担当教員の指導を受ける。
3 学生は研究を開始するに当たり、本学大学院担当の専任教員に、研究テーマおよび研究概要を届け出る。
4 学生は各年次に「年次研究計画書」を提出する。担当教員は学生の「年次研究計画書」に基づき、学生の年次計画が滞りなく遂行されるよう、適切な指導を行う。
5 修了年度に修士論文を提出する学生は中間報告を行う。
6 修士論文の審査に当たっては、主査を含めた複数の大学院担当専任教員による口述試験が行われ、先行研究についての充分な知識と理解を前提に、主に論理性・論証性(実証性)・独創性などとともに、分析力・構成力・批判力などが厳正に審査される。
カリキュラムについて
全専攻においては各専攻ごとに、1年次2年次の各年次に「総合演習」科目を必修科目として設置し、研究倫理を含めた論文指導や、基礎的な研究の知見等の指導を行う。さらに指導教員の担当する科目において、より高度な研究能力の育成が滞りなく遂行できるよう適正な指導を行う。また各専攻ごとに設置された以下の科目において、各分野の高度で幅広い学識が体系的かつ効果的に学修できるよう、充分な数の科目を設置し、全体として、コースワークとリサーチワークを適正なバランスで編成する。
また、学生の研究や学修に必要な場合、他大学院との単位互換制度や委託聴講制度の活用、海外の大学院への留学制度の活用等により、一定の範囲内での単位換算が認定されるようなカリキュラムを編成する。
●言語文化専攻
「言語文化」を「言語によって表される文化」として捉え、「文学の研究」と「言語の研究」を中心に据えた上で、研究領域として日本語、英語、スペイン語を基軸とする3つの言語文化圏を設定し、研究分野として文学、言語、第二言語教育(英語圏のみ)を置き、これらの分野において総合的・体系的・横断的に学識を深め、論理的思考力を養い、広い視野と高い専門性が身につくよう、「言語文化研究基礎科目」「文学に関する科目」「言語学に関する科目」「言語文化伝達に関する科目」およびその他の「関連科目」を選択科目として設置する。
●思想文化専攻
人間の思想活動を基盤に形成された思想文化に関する研究と教育を行うため、その核となる学問領域を、哲学・思想史学、宗教学・宗教史学、美術史学(日本・東洋・西洋)および文化史学(日本・東洋・西洋)の4分野に区分し、これらの分野において専門的研究に取り組むとともに、他分野との交流を通して、幅広い知識と視野を獲得し、専門領域の研究がいっそう深く追求できるよう、「キリスト教思想」「宗教史学」「西洋哲学」「日本文化史学」「東洋文化史学」「西洋文化史学」「美術史学(西洋美術史学、日本美術史学、東洋美術史学)」科目を選択科目として設置する。
●地球市民学専攻
地球的視野から考え、それぞれの持ち場で活動する人々のための、学際的な学問の研究と教育を行うため、地球社会の諸問題について、多様な文化の相互理解のためのコミュニケーションの理論と技術を探求し、さらに両分野を架橋するために、「地球社会関係科目」「多文化理解関係科目」「フィールドワーク」科目を選択科目として設置する。
(2)博士課程
修了要件、指導教員、博士論文提出のための条件および論文評価等について
1 大学院学位授与方針に定められた通り、学生は博士課程に所定の年限在籍し、所定の方法により修了に必要な単位を修得し、指導教員のもとに研究指導を受けた上、博士の学位論文の審査および試験に合格した場合には博士号が授けられる。(在学期間に関しては、優れた業績を挙げたと認められた場合は、1年以上在学すれば足りるものとする。)
2 学生は履修する授業科目の選択および博士論文の作成に当たり、指導教員の指導を受ける。
3 学生は研究を開始するに当たり、本学大学院博士課程担当の専任教員に、研究テーマと研究概要を届け出る。
4 博士1年次には「年次計画書」「長期研究計画書」および「研究報告書」を、2年次には「年次計画書」を、3年次には「博士論文の概要」を提出する。担当教員は学生の「年次計画書」「長期研究計画書」「研究報告書」「博士論文の概要」等に基づき、これらが滞りなく遂行されるよう、適切な指導を行う。
5 博士論文を提出するためには、論文2編(権威ある雑誌掲載の場合あるいは学問的に高い評価が与えられている論文の場合は1編でも可)が既発表であること、修了必要単位数14単位が修得済みであることが条件となる。
6 博士論文の審査に当たっては、本学大学院学則に定められた規程に基づいて構成された審査委員会(外部審査員も含めた4~5名による構成)により、主として独創性・論理性・論証性(実証性)などが、学界の水準に照らして判定されるとともに、分析力・構成力・批判力などにおいて自立した研究者としての能力を有しているかという点などが厳正に審査される。
7 博士論文を提出する者には最終試験として専攻分野と外国語の試験が課せられる。外国語は2か国語が課せられる。(研究科委員会の審議を経て学長が認めた場合、1か国語にすることができる。)
8 学生の研究または学修に必要な場合、他大学院との単位互換制度や委託聴講制度の活用、海外の大学院への留学制度の活用等により、一定の範囲内での単位換算が認定されるようなカリキュラムを編成する。
カリキュラムについて
●人文学専攻
専門科目として、その軸となる文学、言語学、キリスト教思想、文化史学につき、「文学(日本文学、英語圏文学、スペイン語圏文学)」「言語学(日本語学、スペイン語学、言語学、応用言語学)」科目、「キリスト教思想」「文化史学」科目および関連科目として「近現代社会理論」「比較文学・比較文化」「宗教文学」「キリスト教言語思想」「聖書学」「教育制度」「情報処理」「言語理論」「文学理論」「対象言語学」科目を設置し、言語文化と思想文化の有機的統合により、新しい視点からの学際的かつ総合的研究と教育が十全に行えるよう、全体としてコースワークとリサーチワークを適正なバランスで編成する。
人文科学研究科・専攻 アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
清泉女子大学大学院は、本学大学院学位授与方針に掲げたキリスト教ヒューマニズムの精神に基づいた教育理念と、幅広い視野に立った高度な専門性を有する学生を育成するために、男女を問わず、また大学の学部卒業生ばかりでなく、社会人や留学生においても、各専攻において次のような者を求める。
(1)修士課程
言語文化専攻では、研究領域として日本語・英語・スペイン語の三つの言語文化圏を、研究分野として文学、言語、第二言語教育(英語圏のみ)を置き、専門的知識と研究能力を有した研究者、学問的素養と見識を備えて広く文化的領域で活躍できる人材、言語教育において高度で専門的な職業能力を有した人材、の育成を目的とし、幅広い視野と知識、論理的思考力、各領域・分野における専門的知識、学問・研究に対する真摯な意欲を有する者を求める。
思想文化専攻では、人間の思考活動を基盤に形成された哲学・思想史学、宗教学・宗教史学、美術史学(日本・東洋・西洋)および文化史学(日本・東洋・西洋)に関する研究と教育を行う。各分野の専門的研究と他分野の兼修により、学校教育・社会教育の場において指導的な立場で活躍できる人材や、美術館・博物館等の活動に従事できる高度な職業人の育成を目的とする。そのために幅広い視野をもち専門分野を深く追求する者を求める。
地球市民学専攻では、流動的で多様な世界の実情に鑑み、地球市民的な視野と知識で高度な職業や社会活動を実践する人材の育成を目的とし、政治学、経済学、社会学、人類学、宗教学、平和学、地域研究など複数の学問領域から学際的に地球社会を理解し、現場を通した実態理解を重視するフィールドワークを実施し、現場で直面する多文化への理解を深める手助けとなるコミュニケーション論および実践的な手法を修得する。そのため、広い視野をもって考え、現場で行動する意欲を持つ者を求める。
本学大学院修士課程を志望する者は、本学の建学の精神であるキリスト教ヒューマニズムに共感するとともに、学士の学位を有するか、またはそれと同等以上の学修成果を挙げた上で、幅広い視野と、志望する専門領域についての一定の学識を備え、それを自らの言葉で表現し、アピールできるよう、充分な学習をしておくことが望まれる。
(2)博士課程
博士課程に人文学専攻を置く。本専攻における人文学とは、文化の言語的側面および思想活動の側面を領域としており、その軸となる具体的な学問分野は文学、言語学、キリスト教思想、文化史学である。この各分野における専門的知識と研究能力を有した研究者の育成、および高度専門職業人や、学校教育ないし社会教育の場において指導的な立場で活躍できる人材の育成を目的とする。
そのため、各領域での必要な研究手法と研究能力を有し、広い視野と論理的思考力のある者を求める。
本学大学院博士課程を志望する者は、本学の建学の精神であるキリスト教ヒューマニズムに共感するとともに、大学院修士の学位を有するか、または修士課程修了と同等以上の学修成果を挙げた上で、さらに自立した研究者または高度な専門職業人としての将来が期待される、独創的で優れた学問性を有していることが求められる。
(1)修士課程
言語文化専攻では、研究領域として日本語・英語・スペイン語の三つの言語文化圏を、研究分野として文学、言語、第二言語教育(英語圏のみ)を置き、専門的知識と研究能力を有した研究者、学問的素養と見識を備えて広く文化的領域で活躍できる人材、言語教育において高度で専門的な職業能力を有した人材、の育成を目的とし、幅広い視野と知識、論理的思考力、各領域・分野における専門的知識、学問・研究に対する真摯な意欲を有する者を求める。
思想文化専攻では、人間の思考活動を基盤に形成された哲学・思想史学、宗教学・宗教史学、美術史学(日本・東洋・西洋)および文化史学(日本・東洋・西洋)に関する研究と教育を行う。各分野の専門的研究と他分野の兼修により、学校教育・社会教育の場において指導的な立場で活躍できる人材や、美術館・博物館等の活動に従事できる高度な職業人の育成を目的とする。そのために幅広い視野をもち専門分野を深く追求する者を求める。
地球市民学専攻では、流動的で多様な世界の実情に鑑み、地球市民的な視野と知識で高度な職業や社会活動を実践する人材の育成を目的とし、政治学、経済学、社会学、人類学、宗教学、平和学、地域研究など複数の学問領域から学際的に地球社会を理解し、現場を通した実態理解を重視するフィールドワークを実施し、現場で直面する多文化への理解を深める手助けとなるコミュニケーション論および実践的な手法を修得する。そのため、広い視野をもって考え、現場で行動する意欲を持つ者を求める。
本学大学院修士課程を志望する者は、本学の建学の精神であるキリスト教ヒューマニズムに共感するとともに、学士の学位を有するか、またはそれと同等以上の学修成果を挙げた上で、幅広い視野と、志望する専門領域についての一定の学識を備え、それを自らの言葉で表現し、アピールできるよう、充分な学習をしておくことが望まれる。
(2)博士課程
博士課程に人文学専攻を置く。本専攻における人文学とは、文化の言語的側面および思想活動の側面を領域としており、その軸となる具体的な学問分野は文学、言語学、キリスト教思想、文化史学である。この各分野における専門的知識と研究能力を有した研究者の育成、および高度専門職業人や、学校教育ないし社会教育の場において指導的な立場で活躍できる人材の育成を目的とする。
そのため、各領域での必要な研究手法と研究能力を有し、広い視野と論理的思考力のある者を求める。
本学大学院博士課程を志望する者は、本学の建学の精神であるキリスト教ヒューマニズムに共感するとともに、大学院修士の学位を有するか、または修士課程修了と同等以上の学修成果を挙げた上で、さらに自立した研究者または高度な専門職業人としての将来が期待される、独創的で優れた学問性を有していることが求められる。